これからのクックパッド成長の鍵は「レベニューシェア」にある!!
こんにちは!高校二年生16歳でファッション系YouTuberやってますだっつです!
今回はクックパッドについてです。
レシピサービス事業で有名なクックパッド。著しい成長を遂げているイメージがありますが、これからも成長し続けるのでしょうか。その鍵は2014年からドコモと始めた「レベニューシェア」にあります。
その理由は、
・新規会員の獲得に悩んでいる
・スマホでの利用者が多い
が挙げられます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
そもそも...
クックパッドの売上収益の中心は会員事業になります。よって、プレミアムサービス会員数がクックパッドの売上収益の一つの重要な要因となってきます。
新規会員獲得に悩んでいる
基本的には右肩上がりな推移に見えますが、傾きが緩やかになってきています。
2013年1Q➡︎4Qにかけては+13.3万人
2014年1Q➡︎4Qにかけては+26.3万人
ここまでは順調に増えていきますが、
2015年1Q➡︎4Qにかけてで+12.5万人
と伸び数が減少し、
2016年1Q➡︎4Qにかけては+9.9万人
と、さらに減少しています。
まだマイナスにはなっていないものの、これ以上の新規会員獲得による成長は見込めないでしょう。
そもそも、クックパッドのレシピサービス事業におけるシェア率は非常に高いので、ほぼ会員を獲得しきったということになります。
では、そんな中で成長するためにはどうすればよいのでしょうか。
実は、プレミアムサービス会員にかかる費用はブラウザver.とアプリver.で違います。
ブラウザver.→月額280円
アプリver. →月額400円
このように、アプリの方が単価が高いのです。
では、こちらを見てください。
上記の点を踏まえた上でこちらをみると一つの可能性が見えてきます。
アプリユーザーを増やすということです。
会員一人当たりの単価をあげることによって成長を目指すのです。
しかし、これには大きな落とし穴があります。
先述したように、そもそも会員はほぼ取りきっているのです。
確かに、これからも会員は増えていきますがそれはどんそん緩やかなものになっています。これから獲得できる残り少ない会員をなるべくアプリユーザーにする、というのもいいですが、それにはあまりにも会員を取り切りすぎてしまいました。
よって、アプリユーザーを増やせば多少の成長は見込めるでしょうが、結局獲得見込みのある会員数が少なすぎるため、以前のような大幅な成長は見込めないでしょう。
スマホでの利用者が多い
先ほどものせましたこのデータになりますが、ブラウザorアプリの観点以外にもっと大きく見て「スマホでの利用者が多い」ということが言えます。
PC利用者もまだ残っていますが、視覚的に(特にスマホブラウザ)スマホユーザーが増えているのがわかります。
ここでどういうことが言えるのかというと、他のユーザーを増やすというような話ではなくスマホユーザーが多いというところ、スマホとの親和性が高い作戦を立てるべきだということです。
このような状況下で打ち出されたのが「レベニューシェア」です。
概要はこのような感じになるのですが、つまるところドコモのdグルメにサービス提供をしてドコモユーザーを取り入れようということです。
では、これによって成長はあったのでしょうか。
結果はこの通りです。
2014年に始まり、最初は売上が少なかったものの、その後順調に成長していき2016年4Qには売上の約30%をもしめるようになりました。
つまり、会員数の伸び率の減少にもかかわらず右肩上がりの売上の要因は「レベニューシェア」だったのです。
では、なぜこんな救世主的な立場になれたのか。
それは上記した二つの状況が理由になります。
この「レベニューシェア」なら、
新規会員数減少→無関係
スマホユーザーの増大→親和性が高い
ということでこれらの状況を打破できます。よってこれが解決策となったのです。
このように、今現在の売上の中心は会員事業であるが、その中身は「レベニューシェア」に侵食されつつあるのです。
そして、ドコモが国内契約数シェア1位であることや、スマホが主流になっていること、そして狙っていくべきはスマホユーザーであるということから「レベニューシェア」が成長の鍵になると言えます。