リブセンス第二の軸は不動産メディア事業「IESHIL」。1Q/17にはYoYで大幅に利益増加【企業分析】
ジョブセンスなどのサービスで有名な株式会社リブセンス。
私はそんなリブセンスの収益向上の第二の軸は「IESHIL」にあると思います。
そして1Q/17にはYoYで大幅な利益増加が見込めます。
では、IR情報をもとに考察していきたいと思います。
まず、、
そもそもリブセンスの今の軸はなんなのでしょうか。
2つのグラフから一目瞭然だと思いますが、主要なものは「求人情報メディア事業」です。売上高のグラフを見ると、全てのQにおいて求人情報メディア事業は80%以上を占めています。
不動産情報メディア事業
そんな中で今回着目していくのが「不動産情報メディア事業」です。
1つ目のスライドは2015年12月期のものになるのですが、これらをあわせてみると
まず、基本的には不動産情報メディア事業では1Qで急激に上昇する傾向があるのが
分かります。
そして、
2Q/14 69
4Q/14 57 →ー9
2Q/15 64
4Q/15 55 →ー8
と、2Q→4Qにかけては平均8.5百万円減少する傾向があるのが分かります。
なので1Qで上昇し2Q→4Qで減少というのが基本的な傾向になります。
そんななかで異質なのが2016年の2Q→4Qです。
「IESHIL」のマネタイズ着手により、
2Q/16 40
4Q/16 56 → +16
と、減少はおろか減少するはずの数値の約二倍ほども増加しています。
さらに、そもそもYoYでみたとき
2Q/15 64
2Q/16 40
と、2Q/16は前年同期に比べて24百万も少なくなっています。
にもかかわらず、
4Q/15 55
4Q/16 56
と、4Qでは前年同期を上回っています。
ですから、ただ基本傾向と逆行して増加しただけではなく、その増加量もしっかりと期待を見込めるほどのものということになります。
つまり、「IESHIL」によって全体の流れが変わったということなり、「IESHIL」が第二の軸になりうる可能性があると言えたと思います。
1Q/17には前年同期大幅に上回る
では具体的にどこまで伸びるのでしょうか。
数値を追って計算したところ、
まず4Q→1Qを見ると
13→14=+8
14→15=+29
15→16=+31
となっています。よっておおよそ前年増加比二倍のペースで増えていることが分かります。なので
16→17=+60 くらいになると予想できます。
そしてその通常増加に加えて今回は「IESHIL」の伸びがあります。
それについて詳しく見ると2Q→4QでQ間平均22百万のペースで増加しています。
よって4Q→1Q間でも約20百万の増加が見込めます。
これはこの2016だけの流れですから、通常増加に足すことができ結果
4Q/16→1Q/17=+約80 よって1Q/17で約80百万の利益が見込めます。
この時点で、2016年では1Q→4Qで前年に比べ約三倍も減少したにもかかわらず、
1Q/17で前年同期比約2倍以上の大幅増収ということになります。
というわけで今回はリブセンスについて分析いたしました。
「IESHIL」が第二の軸になり、具体的には次Qで前年を大幅に上回るということが言えたと思います。