【徹底分析&考察】SHOPLIST成長の理由はレディース会員の多さにある。
時代の流れに沿って何度もメイン事業を変えてきたクルーズ株式会社。
そんなクルーズの今のメイン事業である「SHOPLIST」の躍進の理由はなんなのでしょうか。
はじめに、、
まずクルーズのコマース事業≒ショップリストの業績から見ていきたいと思います。
一応数値を追っていくと、
1年目 22億円
2年目 65億円
3年目 97億円
4年目 145億円
5年目 190億円
と、基本的に平均42/年(億円)のペースで安定的に増加しています。
今期でも45億円と高成長しています。
四半期でみても、
14期 3Q 3172
15期 3Q 4632
16期 3Q 5706
と、約年1000百万以上の増加をしています。
ちなみに、3Q→4Qの減少は季節要因なので関係ありません。春夏と秋冬では服の単価が大幅に違うためです。
このように、SHOPLISTは安定した成長をしていることが分かりました。
では、それはなぜなのでしょうか。理由はレディース会員の多さにあると思います。
会員属性
SHOPLISTの会員属性は男女比約95%が女性で、だいたい25歳前後が多いです。
こちらはZOZOTOWNの会員属性になるのですが、男女比では約67%が女性となっています。
また、こちらはアパレル市場の分析なのですが、だいたい女性70% 男性30%ほどになっているのが分かると思います。
つまりZOZOTOWNは大体これに沿った適正な割合と言えます。
ですから、反してSHOPLISTの女性約95%というのはとてつもなく女性層に偏っているというのが分かると思います。
では、そんなレディース会員というのはどのような特徴をもっているのでしょうか。
アパレルにおけるレディース
つい先ほどにも述べましたが、日本のアパレル市場においてはおよそ男性3:女性7となっています。つまりレディースの方がだいぶ多いということで、これは皆さん実感としてあるのではと思います。
そしてこれは周知だとは思うのですが、基本的にレディースの方が流行が早く短いです。
これら二つのことから、レディースの方が多く、そして早く服をつくらなければいけないため、メンズに比べて1着あたりの単価が高いです。
よくレディースの方が質が良くて安いみたいな話も聞くと思いますが、その理由はこれです。
逆にメンズの場合は市場が狭いため、利益を出すために単価が高い傾向にあります。よってメンズは高級志向になるように仕向けられています。
ですから、
レディース=安くてファッション性のあるものを沢山
メンズ=高くていいものを少量
というのが大まかな傾向になります。
以上がレディース会員の特徴になるのですが、ではこれを踏まえた上でなぜレディースが多いとSHOPLISTは成長するのでしょうか。その根拠を挙げていきたいと思います。
毎日セールしている
まず、SHOPLISTはいつもセールをしています。
サイト全体のセールは数回ですが、ブランド、アイテム毎のセールは毎日行っております。
上写真はSHOPLISTのサイトなのですが、「セール商品一覧」「ブランドセール一覧」という項目があるように、SHOPLIST内ではセールはあたりまえのものとなっています。
つまり、「常に安い」というのがSHOPLISTの特徴でもあるのですが、ここで先述したレディースの特徴である「安物志向」というのが合致すると思います。
まずこのセールが常駐化しているというところがレディース会員の多さを活かせていると思います。
ファッション通販サイトの集合体である
SHOPLISTでは、普通のブランドだけでなくネット限定のブランド=他のファッション通販サイトのアイテムも取り扱っています。
ex.夢展望、リエディ、、
そのため、わざわざそれぞれのサイトで買わなくてもSHOPLISTを使えばまとめ買いができるのです。
ここで、また先述したレディースの特徴である「沢山志向」というのが合致すると思います。
そのため、様々なファッション通販サイトの集合体であるというのもレディース会員の多さによる成長に繋がっています。
このように、この2つのSHOPLISTの特徴がレディース会員の多さとマッチして、成長を生んでいるのだと思います。
というわけで今回はSHOPLIST成長の理由はレディース会員の多さにあると言えたと思います。